仮面ライダーアギト・放送終了



2002年1月を持って放送が終了した、
仮面ライダーアギト。
今回はその合成画像と、アギトについて思うことなどを綴ってます。


上はアギトのソフビ人形。
あとはアナザーアギトがそろえばコンプリートです。
アンノウンはあまり出ませんでしたね。
・・・まあどこでも売れてないけど。



これはプライズもののアギト。
身長28センチのたま坊が
小さく見えるくらいの巨大さです。
ショップで購入しました。
体全体のバランスが、
リアリティーよりもかっこよさを目指した、
ドール的なディフォルメ。
顔ちっちゃいです。


G4

身長:198cm
体重:187kg
パンチ力:約4t
キック力:約13t

マッキントッシュのG4とは関係ナシです。
劇場版「仮面ライダーアギト」に出てきた新型のパワードスーツ(装甲強化服)。
パワーアシストだけでなく、これ自体が勝手に動いて戦闘します。
そのためか、装着したものに過度の負担を強い、
ついにはその命をも奪ってしまうという、自衛隊の兵器。
装着員として優秀な隊員たちが選ばれたものの、
最後の装着員・水城史郎三等陸尉を残して、
すでに全員死亡してます。

生きるために戦う強さ、死を前提として戦う強さの是非という、
映画のテーマと直接結びついた設定ですが、
「・・・いくらなんでも、もうちょっと別の方法ないの?
と思ってしまうほどのそのハードさぶりは、
もはやこっけいに思えもします。
(というか、テーマのためにムリクリな設定をしているでしょ)
だから、装着員・水城史郎が死を背負って戦うことの意味を語れば語るほど、
その思いの無意味さを考えてしまいます。
アンノウンなんか対物ライフルで狙撃すりゃいいじゃん、とか思ったりします。
実際に稼動中のG3‐Xの最強技は飛び道具(GG−05)なんだしね。
てか、G4も結局のところ必殺技は飛び道具(巡航ミサイル・ギガント)だし。

しかも死を覚悟して装着してるのに、
G4はスペックを見る限りでは大して強くないし・・・。(涙)




アギト・バーニングフォーム

身長:195cm
体重:95kg
パンチ力:約25t
キック力:約15t
必殺技(バーニングボンバー):40t

昔、「バーニング」って映画がありましたが関係ナシです。ジョキジョキ。
シリーズ後半からの新フォーム。

パンチ一発でアンノウンを倒した登場時のインパクトで、
めちゃめちゃ強そうなイメージがあります。
あのシーンはかっこよかったですね。
しかし、キック力やパンチ力で単純比較すると、
バーニングは、意外にもクウガのライジングマイティーよりも弱かったりします。
(ライジングマイティーキック:50t)

なんだかんだ言ってますが私これ、デザインは好きです。
炎をまとって”萌え萌え〜”になるところもかっこいいし。



アギト・シャイニングフォーム

身長:195cm
体重:95kg
パンチ力:約15t
キック力:約45t
必殺技(シャイニングクラッシュ):55t

昔、「シャイニング」って映画がありましたがもちろん関係ナシです。
シリーズ後半からの新フォームの最終形態。
映画のプログラムによると
”前向きに生きようと思った翔一が辿り着いた、究極の姿”
だそうです。(?)
TV版では、ヒロイン真魚ちゃんのお弁当を勢いよくかっこんだら、変身できるようになってました。
強さはライジングマイティーと同じくらい。
クウガ・アルティメットフォームの半分くらいの強さです。



エクシード・ギルス

身長:200cm
体重:100kg
パンチ力:約15t
キック力:約30t
必殺技(エクシードヒールクロウ):40t
必殺技(ギルススティンガー):50t

だいぶ見慣れてきましたが、やっぱりこれはなぁ・・・
これ、ギルスのデザイン画にボールペンで
「ここにトゲつけて、ここにもトゲを・・・、ん〜、そうするとヒジが寂しいからここも・・・」と、
バージョンアップというよりも、トゲ付け足しただけって感じがなんとも萎え萎えです。
大体、スペックに”パンチ力”って書いてあるけど、
この手でどうやってパンチするの?(笑)

ギルスはノーマルの、角の短いバージョンが一番かっこいい気がします。

このフォームでバイクに乗るシーンが一度もなかったのは、
万が一転倒したら刺が地面に引っかかって、
スーツアクターさんが肩や肘や膝を脱臼するからだ、と私は思ってます。



後半のダブル、トリプルライダー、そしてアナザーアギトを加えた4人ライダーのバトルは、
とてもすばらしかったです。

一度は失ったアギトの力を取り戻し、神に挑む4人ライダー。
「仮面ライダーアギト」はあの46話で終了してほしかったです。


・・・・・・え〜と、
「アギト」が好きだった、面白かった、満足している、という人は
これ以降は読まないほうがいいです。(笑)
あとネタバレ多数のため、まだアギトを見たことない方、
アギトは全話録画しているけどつまんないので途中から見るのをやめちゃった方(笑)も、
読まないほうがいいですヨ!




「仮面ライダーアギト」は、謎を多くはらんだミステリアスな展開で
多くの視聴者を魅了してきました。
しかし、全話が終了した後であらためて振り返ってみると、
ほったらかしの謎、説明されていない事柄、
そして不自然なところがいくつかあります。
その辺、ちょっと思いつくままに書いていきましょう。



ストーリーのスケールの大きさと、実際のスケール

「仮面ライダーアギト」は非常にスケールの大きなお話です。
はるか昔、光と闇の戦いがここと異なる空間でおこなわれ、
戦いに敗れた光はその力を未来の人類に託します。
そして現在。人類はその光の力を受け継ぎ、次なるステップ「アギト」に進化しようとしていて、
何人かの人間にその兆候(超能力がつかえるようになる)が現れていました。
そして闇もまた蘇り、アンノウンと呼ばれる超越生命体を使って、
敵たる光の力を受け継いで「アギト」になる者を、一人一人抹殺していったのです。
しかし、それに立ち向かうものがありました。いち早く「アギト」となった津上翔一は、
仮面ライダーアギトとしてアンノウンと戦うのです。

バックグラウンドのストーリーを要約するとこんな感じでしょうか。

ここでいう光と闇の存在は、ありていにいえば「神」と呼ばれてもおかしくない存在です。
人を作り出したは闇の存在のほうのようです。
アギトは、その「神」の意思に抗い、戦う物語です。
神と人類の戦いという壮大なスケールです。・・・設定はね。
(私は、日本語でいう神=キリスト教の神”GOD”ではないと思ってます。
 一般的には両者は区別されていませんけどね。詳しくはこちら〜ん
 アギトでのこの存在は明らかにGODに近いものなのですが、
 私はこれをそのまま神と書きたくないので、「神」と書きます)


壮大なスケールの物語の一方で、実際の物語のスケールはというと、
意識してなのか、しないでなのか、妙な小ささを感じます。
まず舞台ですが、アンノウンが出現するのは警視庁管内、
しかも、アギトたちがそれを感知してそっこーでバイクで駆けつけられる範囲です。
(例外は、佐恵子を追って富士五湖に現れたエクウス・ディエスくらい?)
・・・狭いです。
だって、「アギト」化が人類全体に起こっている現象ならば、世界中でアギト化が起こり、
世界中にアンノウンが出現してもいいはずですよ。
でもなぜか他では見受けられない現象のようです。
撮影の都合と、「水辺の近くで戦う」というこだわりのせいで、
しょっちゅう港や川原や水門や橋の下や上が戦闘の舞台になリ、
そのせいでいつも同じ場所で戦っているような印象を受け、見た目にも世界を狭めてます。
なんかトラブルとかあって家を飛び出して行って(こういうの多かった)どこに行ったかわからない人物が、
展開上の都合とはいえ次のシーンであっさり見つかる(笑)のが多いのも、舞台の小ささを感じさせます。
初期のころは特に、登場人物たちが町で”偶然”出会うというシーンが多かったです。
涼も翔一(沢木哲也)もあかつき号の皆さんも、みんなご近所に住んでいるのでしょうか。
閉塞間すら感じるほど、世界は狭いものなのです。

そういえば、アンノウンが人を襲うところにライダーの誰かが偶然合わせるのも結構多かったですね。
また、あとでも書きますが、結局翔一(沢木哲也)が、
死んだ姉の関係者である美杉教授の家に厄介になっていたのも、
一緒に厄介になっている真魚が、その姉の「アギト」の力を研究していた風谷教授の娘なのも”偶然”でした。
涼のもと恋人の女性が真魚の家庭教師になるのも”偶然”でしたし、
翔一(沢木哲也)が19話で美杉家を出てバイトした「花村ベーカリー」の主人は
北条の先輩刑事(司)が妹の仇と狙う相手だったのも”偶然”でした。
こんな偶然がまかり通るのも、「狭い世界での話ならでは」ではないでしょうか。
つーか、「偶然」に頼りすぎです、この脚本。(笑)

最後にいたっては、「神」の聖地すらご近所にあったようです。
(涼が仕事帰りに偶然、風のエルに襲われる被害者を目撃した)
蠍座の人間をちまちま殺して、いったい何年かかれば人類が絶滅するのかわかりませんが、
彼は本気みたいでした。町内の蠍座の人間ならあのペースでもそのうち居なくなりそうでしたが。
また「アギト化する人間を狩るアンノウンを守る」、と勝手に警視庁幹部が決定するくだりがありますけど、
それも無茶な話です。
「アギト」化が警視庁管内でしか起こらないという設定じゃないじゃないですか。
むしろどの地方、どの国でもアギト化が起こることならば、ここでアンノウンを守ることに
何の意味があるのでしょうか。よくわからない展開です。
狭い世界での物語が当たり前になってしまって、
それが人類全体の問題だということを製作側がもはや忘れてるとしか思えません。

神様から力を授かるところと、ご近所の平和を守るくらいの物語のスケールは、
同じく石ノ森章太郎原作の作品である「美少女仮面ポワトリン」を思いおこさせます。(思いおこしちゃダメ?)
愛ある限り戦いましょう。命燃え尽きるまで。


謎でないことを謎のように見せかける

今改めて、テレビ朝日のアギトサイトのあらすじを読み返すなり、録画してあるビデオを見返すなりすると、
伏線の繋がりや、意味のわからなかったセリフや事柄の意味がわかったりして、なかなか面白いです。
とくに沢木(津上翔一)と「神」のシュールな対話は、そういうセリフ満載です。
ほぼ全ての脚本を書いた井上敏樹氏は、後々のことまで考えて物語を綴っていたことがわかります。
しかし、放映当時は意味わからんセリフやもったいぶった伏線にイラついていたのも事実です。
ちりばめられる謎。しかしその答えはなかなか提示されず、忘れたころになって現れます。
しかも「実は大した意味はなかった」という姿で。

オーパーツ(1話)
何者が作ったのかと興味を惹かれるました。つかみとしてはいい感じです。
そのオーパーツから現れた塩基配列から出現した謎の黒衣の少年。
なぜこういうものを作って、なにものが送り込んだのか!?
答え:自分で作ってこもってただけで、こういう方法をとる必然性はあったのかどうかも不明。
パズル的になっているところも、アンノウンが細工して解いてしまった以上、
人類の知的レベルを試すなどの意味はなかったと思ってよさそう。なんも意味無し。

大きな事故から奇跡的に回復したスイマー、葦原涼(1話)
彼はなぜギルスになったのか!?
答え:なったから。(笑)
それ以外の説明はなかったですし、誰も知らないようでした。
「アギト」化の兆候は、涼の場合はなぜかなかったみたいです。

G3のカメラにアンノウンの姿がうつらない!?(1〜2話)
これは結局なんだったのでしょう。
答え:単なる演出?
45話で突然氷川の目が見えなくなるということがありましたが、
それもその程度のことだったみたいです。

風谷信幸殺害現場にいた翔一(沢木哲也)(7話)
風谷信幸というのは真魚ちゃんのお父さん。
真魚ちゃんが翔一(沢木哲也)をたまたま透視したときに、
父親が死ぬ直前の現場に翔一(沢木哲也)がいて、逃げていくイメージを見ます。
これは、アギト化した姉・雪奈が風谷信幸を殺害(たぶん)したところに、
その姉と待ち合わせしていた翔一(沢木哲也)がきて風谷信幸の臨終を目撃した、ということでした。
これは必然からおこった誤解で、伏線としてはよいものでしたが、
視聴者にはそのいきさつが実に44話までわからないため、
7話の段階では記憶喪失のこの青年に得体の知れないものを感じてしまいます。

このあとでも翔一(沢木哲也)は別の殺人の嫌疑を受けて警察に逮捕されますが、(9話)
そのさいも彼の無実は視聴者にはっきりと提示されません。
むしろ翔一(沢木哲也)が本当に人殺しやったかのような表現です。
作り手は、そうではないことを知っていて作っているので、ミステリアスな展開のつもりでしょうが、
視聴者にはドラマで描かれてないことはわかりません。
キャラクターの印象は大事です。黒衣の謎の青年の逮捕によって疑惑はすぐに晴れますが、
立て続けに与えられた翔一(沢木哲也)=殺人者かも?というイメージは強く、
彼があの薄ら笑いの裏で”なにを考えてるかわからない”ような印象はしばらく残りました。

風谷信幸殺人事件の直前に一緒に喫茶店に居た人物が犯人か(13〜14話)
一緒にいたのは美杉教授でした。
喫茶店の開店1周年のマグカップを小道具に使った演出は面白かったのですが、
あとから思えばあまり意味のないミスリード(間違った方向に読者を導く伏線)でした。
殺人犯か?という疑いを視聴者に与えたままフォローなしで、
この回で美杉教授はしばらくお休みです。(亜紀編に入るから)
これはどうなんでしょう。美杉教授は大事な”おやっさんポジション”なのに、キャラのイメージが・・・
美杉教授はあのとき喫茶店に ただ一緒にいただけで、殺人とは関係なかったのです。
・・・それがはっきりわかるのは遥かあとの44話でした。
ちなみに「仮面ライダーアギト」では、よくわからない伏線は単なるデータ不足で、
後が予想できそうな伏線はたいていミスリードなことが多いみたいです。
関係ないですが、風谷と風俗って字がなんか似てて変な感じ。(全国の風谷さんすみません)

裏返ったテニスボールとビデオテープ(13話)
真魚ちゃんの実家の柱の隠し戸棚から発見されたもので、そのインパクトから
積もりに積もった謎を一気に解決するアイテムかと思われましたが、
テニスボールは以前の瓶の中の100円玉と同じく超能力の存在を示すだけのもので、
ビデオにいたっては「・・・こっち来て・・・こっちに・・・来て・・」という悲しげな女性の声のみで、
がっかりした覚えがあります。尾室君も活躍の甲斐なし。
のちに44話になって、真魚ちゃんがこのテープを透視して、その映像を見ることができるのですが、
内容は間接的ながら、視聴者が既に知っていることでした。

涼にささやきかける謎の声(20話)
翔一(沢木哲也)を心配して涼の部屋にやってきた真魚ちゃん。それを背後から見つめる涼。
彼の脳には、「襲え・・・襲え・・・」という声が響いていました。
・・・これなんだったんでしょうか。(笑)
ほったらかしですか?
たんなる涼の願望ですか?(笑)
真魚ちゃん、むぼーびだからなぁ。

突然戻ってまた消える翔一(沢木哲也)の記憶(25〜27話)
今から思えば、あそこで翔一(沢木哲也)の過去の一端を見せておいたほうがいいとの判断で、
ああいう無茶なことをしたんだと思いますが、それにしても記憶が再び消えてなくなったときは萎えました。
もー、盛り下がる盛り下がる。全国で何万人という人がコケただろうなあと思いますよ。(笑)
このあたりで今までの謎を解いて、42話に放映されたあかつき号の真実をやっても
よかったんではないかと思います。
しかし、このあと物語はG3‐XとV1のトライアル、真魚ちゃんの覚醒、涼の死と復活、
そしてアナザーアギト編と、その謎から微妙にはなれたところに流れていってしまいます。
放置されっぱなしです。

あかつきーず(9〜46話)
あの日あかつき号でなにがあったのか。
この重要なパズルのピースは物語の後半まで謎のままでした。
彼等はなぜ団結し、暗躍するのか。翔一(沢木哲也)はなぜアギトになったのか。
今までわからなかった人間関係が一つ一つ明らかになっていく42話はなかなか快感でした。
しかし、この42話において初めて明かされたその日の出来事は結局、「意外な真実」というよりも
「そうなったいきさつ」でした。彼等は偶然そこに居合わせて、「アギト」化する運命を背負ってしまったのです。
今までの物語がひっくり返るようなことがここで起こっていたのであれば非常に面白かったのですが、
そういうことではありませんでした。
ようは、描かれるべき事を描かないでここまで引っ張ってきただけというか、
謎でないことを謎のように見せるために、第1話に当たる話の放映を
42話まで後回しにしただけのことだったのです。
もっと、どんでんがえしな展開にすることもできたはずです。
ここまで引っ張っておいて、アレはないと思います。


残された謎

美杉教授は翔一(沢木哲也)の姉、雪奈を知っていました。(45話)
真魚の父と彼のゼミの連中と美杉教授が一緒に写った写真がありました。
雪奈が自ら命を絶ったことも知っていました。
そして雪奈の彼氏もまたあとを追って命を絶ったことも知っていました。
テレ朝のアギトサイトのあらすじによれば、こうあります。
残った美杉はひとり、雪菜たちの写真を見つめながらつぶやく。
「彼女を追って、自ら命を絶ったとは」。写真の後方には穏やかな表情の沢木が・・・。

ちょっとまって〜〜!
その彼の名前は「津上翔一」です。
台詞回しから言って、「惜しい男を亡くしたものだ」くらいのニュアンスです。面識くらいあったのでしょう。
美杉教授は「津上翔一」という名前にまったく聞き覚えがなかったとは思えません。
しかし、記憶を失った翔一(沢木哲也)が持っていた封筒をみても、何も気が付かなかったみたいです。
これは不自然ですよね。

なぜアギトはアンノウンの出現を感知できるんでしょう。
アギトはアンノウンと戦うためにある存在なわけではないでしょう?
狩る側のアンノウンがアギトを感知するならわかるのですが・・・。
アギトはアンノウンを感知したり、しなかったりしたこともありましたが。
これは謎というより、話の都合でしょう。

美杉家にお世話になっている翔一(沢木哲也)ですが、なぜ美杉教授の家でお世話になっていたのか、
謎の多い展開でしたので、いつか説明されるのだろうと思って見ていましたが、
・・・結局説明ナシでしたよね。
義理の兄の残した年頃(女子高生)の姪を既に預かっているというのに、
記憶喪失で自分の名前もどこから来たのかもわからない得体の知れない赤の他人の青年を預かる理由。
しかもバイクを買い与え、その免許を取らせてます。
「記憶喪失の人でも免許は取れるんですよ」というセリフがありましたが、
彼の場合はそれだけでなく、どこの誰ともわからない人間で、本名もわからず、
(したがって免許の名前が偽名。いいのか?)戸籍もあるかどうか不明なのです。
だいたい免許取得年齢に達しているかどうかも実はわからないのに・・・。
おそらくそう簡単に取れるものではないでしょう。
それが単なる親切心からだと言うのでしょうか。
・・・・・・・・・言うのですね。

そして最終話で、黒衣の謎の青年は津上翔一(沢木)に言います。
「私は人間の側からアギトを滅ぼすための使者として、あなたを復活させた。
 だがその必要は無かったようです。 人間は、いずれアギトを滅ぼします。」

特に彼がそう思うような出来事はなかったのに、最後になって何でこういうことを言うのかは謎です。
それに、津上翔一(沢木)を復活させるさせない以前に、
最初から気が付いていれば、そもそもアンノウンなんか送り込む必要なかったのに・・・・。



ライダー対ライダー

「仮面ライダーアギト」には幾人かのライダーが登場します。
アギト・ギルス・G3(G3−X)・アナザーアギト、
ゲストでG3マイルドとG4とV1。
このライダー同士が戦うというシチュエイションが多数あるのも、「仮面ライダーアギト」の特徴です。

アギト vs ギルス (21・22・25話)
アギト vs G3(G3−X) (2・23・50話)
アギト vs アナザーアギト (39話)
アギト vs G4 (劇場版)
ギルス vs G3 (17・22話)
ギルス vs アナザーアギト (37・40話)
G3−X vs アナザーアギト (38・39話)
G3−X vs G4 (劇場版)
G3−X vs V1 (23話)


ほぼ総当りです。
G3マイルドは誰とも戦ってませんし、
V1はG3−Xに一方的にやられて23話でスクラップになりましたのでそれを除くと、
実現しなかったカードは、ギルスvsG4だけです。

それがテーマってわけでもなかったみたいだし、・・・趣味ですかねぇ。
井上敏樹はよほどライダー対ライダーが好きなのでしょう。
そのためのエピソードも多く、亜紀編はその最たるものです。
ことあるごとにライダーたちを戦わせる井上敏樹。
アギトとギルスとG3−Xがついに共闘をはじめるとこんどは新ライダー・アナザーが現れ、
彼等と対立し戦闘をはじめます。
「アギトは俺一人で充分だ、お前の力では雅人を助けることはできない!」
と、よく意味のわからない理由で。
最後の最後では、アンノウンを守るためということでG3−X(北条)&G3(尾室)が
あまり意味なくアギトに銃を突きつけます。アギトの正体はばれてるんだから、普通に言いにいけばいいのにね。
アギトに本気出されたらかなわないんだし。(笑)
井上敏樹はどうしてももう一回、ライダー対ライダーがやりたかったみたいです。



まとめ
え〜と、いろいろ書いてきましたが、まとめらしいまとめはありません。(笑)
改めてあらすじを読んだりビデオを見返したりしてみましたが、
「仮面ライダーアギト」にはとにかくいろいろなエピソードがごそっと入ってます。
よくもまあ流れをまとめたなあと感心してしまいます。
もっとも、最後の詰めが甘くて、流れたままで終ってしまった感はあるのですが。
作品の評価といっても、最終的には私個人の好き嫌いの話に戻ってきてしまうわけですが、
実はそれすらさだまりません。あそこは良かった、ここはダメだ、という話なら可能ですが、
それはまとめではないし、もう上でやってるし。
強いていうなら、
ストーリーはそれほど複雑ではないけど、構成がねじれているので複雑に見える。
ヒーローものであそこまでやったのは野心的だけど、細かいところが雑なので評価は落ちる。
ストーリーは濃密だったけどドラマはあまりなかった。
でも、アクションは良かったです。とても。
アギトの「カウンターを主体とした攻撃」はかっこいいし、
ギルスのワイルドな動きや口が開くギミックは個性的で、何より変身シーンがしびれる(特に劇場版)し、
G3の、バルカン砲でとどめをさすという、積極的に武器を使用したアクションも面白かったし、
アナザーアギトはもうすべてがかっこいい。
アクションにおいては、アギトはクウガを超えていたとわたしは思います。


好きな部分もあって、嫌いな部分もあって、その振幅は両方にMAXなので、(笑)
この作品全体の評価はそのどちらでもなく、
「・・・もったいない」でしょうか。













んで、
アナザーは今日、手に入りました。
祝コンプ!




めちゃくちゃかっきーです!
カコヨイヨ〜、カコヨイヨ〜!
なんじゃこれ〜、これが700円かよ〜。
造形も、塗装のマットな質感がすごくいいですよ。もうさいこー。
売り切れ必至です。おもちゃ屋さんにゴー!

これはトイザラスからの帰り道にもう箱開けて(笑)、
アナザーと背景を、同じ場所、アングルで撮って合成したもの。
色合わせの必要がないのでいちばん簡単できれいに出来る合成です。


2002年2月2日 18:49:42

2002年2月10日 19:58:41追記


TOPへ戻る
INDEXに戻る